大川のヒキダシ展(代官山のギャラリーにて発表)のために製作された総桐の思庵(しあん)。部屋の中に自分だけの空間を確保することができるように四方、天井、床が全て桐で出来ており、入口扉を閉めたら、完全に一つの部屋になっている。いわゆる部屋の中にもう一つの部屋ができるようなイメージだ。瞑想したり、自分一人で何かに没頭したい時、寝るなど、使う用途は自由。
創業100余年の桐家具専門の桐里工房(きりこうぼう)だからこそできあがったルームインルーム瞑想詩人は、お客様からの要望を受け、様々な用途にカスタマイズができるよう、設計されている。写真は寝室用カスタマイズで、シングルベッドの横にミニデスクがあり、ベッドが椅子代わり。ベッドの頭上部には、桐の本来の木肌を活かした棚があり、ここには、スピーカーを置いたり、好きな本を並べたり、好きなディスプレイを楽しめる。ダブルベッドが置けるサイズの部屋まで拡張可能だ。ミニデスク付きなので、勉強はもちろん、仕事をする書斎など、かなり集中して取り組めそうだ。
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創業100余年の桐専門家具工房 桐里工房(きりこうぼう)のご紹介
桐里工房(きりこうぼう)は、福岡県大川市にある小さな桐箪笥工房です。
明治45年に創業して以来、一貫して伝統技法を守り、伝統的家具づくりに徹して参りました。桐を愛し、桐を語り、桐に逢い、桐の木とともに歩んでまいりました。
「粗悪品を世に送らず」を理念に、本物の中の本物を目指す取組みは、初代からの教えで、温故知新的なステイタスに変化したように思います。
また、新しい職人を育成することは、今後の私共の使命と考え、若手の共同寮の新設や工房の環境整備(昭和62年)、ショールーム「桐蔵(きりくら)」のオープン(平成8年)、大川市のイメージアップに繋がるような道路帯の植栽等も行ってきました。
平成19年からは、桐の植林事業にも取り組み、少しずつではありますが、大川市内にも桐の木を植えつづけるボランティア活動にも参加しております。
桐を知り尽くした桐専門の家具工房
桐の原木の選定から製作、加工そして販売まで一貫した伝統的桐家具の工房として、現在に至っております。
当工房では焼桐加工を施した焼桐の箪笥もご好評いただいております。
焼桐にすることで、桐本来の良さを損なわず、美しい木目を生かした箪笥になります。

また、焼桐加工を施し、時代屋シリーズとして、民芸家具を製作しています。
こちらもご好評をいただいております。
昔から「たんす貯金」という言葉がありますが、その昔はたんすにからくりが施してあり、金庫としての役割もありました。
現在も、桐たんすにはからくりを施し、知っている人しか開けられないという秘密の引出しがあります。
昔ながらの桐箪笥職人 桐里工房(きりこうぼう)は、その伝統を受け継いでおりますので、からくり箪笥も製作しています。

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桐たんすのリフォーム・リメイクも大好評
桐箪笥や無垢材を使用した箪笥のリフォーム・リメイクを行っており、下の写真は、ボロボロになった桐箪笥を洗い直して、再生させた事例になります。

また、1本の箪笥を分割し、別の用途の家具を製造する箪笥のリメイクでは、
実用新案を出願中です。下の写真は、1本の箪笥を分割し、4つの家具を製作した事例になります。

福岡県版「現代の名工」受賞

福岡県版「現代の名工」受賞
福岡県大川市で6人目の「大川の匠」受賞

福岡県大川市で6人目の「大川の匠」受賞
受賞歴
賞歴
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昭和57年 |
11月
25日
|
大川観光協会会長 認定書 総桐茶箱 |
昭和59年 |
11月
9日
|
大川市総合美術展 市長賞 |
昭和60年 |
9月
19日
|
PAK’85 入賞 |
昭和61年 |
3月
13日
|
86’明日のために新製品開発コンクール 河知賞(最高賞) |
昭和61年 |
3月
13日
|
86’明日のために新製品開発コンクール 福岡県知事賞 |
昭和61年 |
11月
2日
|
大川市総合美術展 特賞・STS賞 |
昭和62年 |
3月
6日
|
大川観光協会会長 認定証 銘々皿・宝石箱 |
昭和62年 |
9月
18日
|
PAK’87 PAK推薦賞 |
平成 2年 |
11月
3日
|
大川市総合美術展 特賞 |
平成 6年 |
7月
18日
|
全国タンス連合会より桐箪笥の作り手として表彰状 (大川桐箪笥振興稗田正弘宛) |
平成 9年 |
10月
15日
|
「華胥の夢博’97」 華胥の夢博賞 |
平成11年 |
10月
1日
|
「華胥の夢博’99」 審査委員特別賞 |
平成14年 |
11月
3日
|
明治神宮 明治天皇生誕150年記念奉納 感謝状 |
平成17年 |
10月
7日
|
「華胥の夢博2005」 特別賞 |
平成18年 |
10月
6日
|
「華胥の夢博2006」 華胥の夢博賞 |
平成18年 |
11月
3日
|
大川市功労賞 (経済産業) |
平成21年 |
6月
29日
|
経済産業局 地域資源活用事業計画に係る認定(羊毛桐材) |
平成21年 |
6月
29日
|
農政局長 地域資源活用事業計画に係る認定(羊毛桐材) |
平成21年 |
11月
20日
|
県版「現代の名工」表彰 |
平成22年 |
11月
11日
|
2010福岡産業デザイン賞 奨励賞・アミュプラザ博多特別賞 |
平成22年 |
12月
15日
|
平成22年度全国伝統工芸品公募展初出展 入選 |
平成27年 |
3月
30日
|
大川の匠・表彰 |
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全国タンス連合会正会員 |
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(協)大川家具工業会正会員 |
素材へのこだわり
最高の桐家具を作るためには、厳選された国産桐と会津桐と米桐を使用しています。丸太の仕入から素材を追求しています。1本の桐の木が伐り倒され、丸太となり、家具の素材になるまでに、長いものでは10年以上かかっています。
いい家具を作るにはいい素材が必要です。素材にこだわるからこそ、その原点となる桐の木の育成にも目を向けています。桐里工房では、家具の素材となる桐の木の植林活動も行っています。



家具づくりへのこだわり
桐たんすは、一人の職人が責任をもって最初から最後まで仕上げています。
機械は切る・削るなどの作業で使用するだけで、基本的には、すべて手仕事・手作業の昔ながらの丁寧な作り方です。
また、桐の「仕上げ」にもこだわりがあります。砥粉の調合と焼き色を工夫することで、落ち着きのある、桐里工房にしか出せない色合いを表現しています。



技術・技能へのこだわり
桐里工房では家具づくり経験が50年以上の職人から、家具職人としての道を歩き始めた1年目の職人までが同じ工房内で仕事をしています。
職人たちは、毎日のものづくりの現場で、技術・技能を受け継いでいきます。
先輩職人の技・技術・技能を間近で見ることで、道具の使い方など、自分なりの工夫をしています。
ものづくりの技術や技能は経験することで磨かれます。
創業以来、伝統的工法や手造り・手作業にこだわった家具づくりを続けています。



お客様の想いを形にする職人力
当工房の桐家具は、工業製品ではありません。
お客様の暮らし方、好みにぴったりと合うように、一品一品、お客様の声を伺って、形にしていきます。
本当に必要なサイズや色、材質、デザイン、お客様のイメージを自由にオーダーしていただいても、桐里工房の家具職人がきちんと形にしていきます。
長い年月を共に過ごす家具だからこそ、お客様と一緒に作り上げていきます。
その上で、お客様のご予算にもできるだけ合わせるようにデザインや製作方法を考えます。
それが桐里工房の家具なのです。
桐箪笥はリフォームすることが可能です。
大切な桐箪笥だから永く使い続けたい、祖母の嫁入り道具だった桐箪笥を再び娘の嫁入り道具としてよみがえらせたい、そんなお客様の気持ちにお応えできるのが、桐箪笥の再生修理です。
桐里工房で再生修理が可能なのも、桐を理解し、桐を扱える本物の技術をもった職人がいればこそなのです。

図面がなくても形にできる職人力
お客様のあたまの中にあるイメージを形にするには、必ずしも図面は必要ではありません。
桐里工房の職人力は、ラフスケッチからでも家具の形に仕上げることができます。
なぜなら、桐里工房の家具づくりは、昔ながらの手作業・手仕事が基本。
ベテランの家具職人たちの熟練の技と桐里工房ならではのチームワークで、図面にできない、数字で表せない絶妙なラインを形にすることができるのです。
もちろん、複雑な家具は、きちんと図面を起こしたうえで、家具製作に取り掛かります。



桐の素材を活かし、和を追求したデザイン力
桐里工房の桐家具は、伝統的な桐箪笥だけではありません。
昔から火鉢として親しまれてきた桐材を使って、囲炉裏付きのダイニングテーブルや、テーブルにぴったりの座り心地のよいダイニングチェアなどを開発しました。
現代の生活にぴったり合う桐家具を作りあげています。



世界に通じるグローバルデザイン力
羊毛桐材を使ったオリジナル商品「総桐ベッド」を開発しています。
羊毛桐材とは、総桐の床材の中にサーモウールを閉じ込めることで、抜群の断熱効果と通気性が生み出され、結露防止と防カビ・防ダニの効果を生み出しています。
桐の性質とサーモウールの性能がミックスされることで生まれたパワーが、人体をやさしく包み込み、快適で深い眠りを作り出します。



※羊毛桐材は実用新案を取得しています。


桐と羊毛が重なることで、双方が空気を蓄えますので断熱効果が増します。
また空気の流れをブロックしない(層を作らない)ので、結露防止効果をさらに上げる事ができます。
(一年を通して、羊毛桐材自体の温度の変化が非常に少ない)
桐里工房では、サーモウールと桐の特性を生かした商品を提案しています。
平成24年4月に実用新案特許の登録をいたしました。
実用新案登録 登録第3183289号
【羊毛桐材の特性】
■調湿効果が高い。
桐の繊維構造が、スポンジ状になっているのと、サーモウールが良質の羊毛85%と特殊な合成繊維15%を熱と空気と少量の水で三次元に編み込み、その繊維を立体的にからませていることで、相互作用により放湿効果を助長させている。
■室内のVOC(有機化合物)の除去作用がある。
桐材のもつ通気性とサーモウールのもっている特性により、室内のホルムアルデヒドを約一時間で90%以上吸着することができます。しかも一度吸着したら再放出はしません。
■人体に優しく安全な素材である。
冬暖かく、夏は涼しいといった最高の肌触りがあり、さらに羊毛素材にはアトピーの症状や喘息の緩和に役立ちます。
■防虫・防ダニ効果がある。
サーモウール自体は湿度を50%で一定に保とうとする力を持っているので、ダニや虫が近づかない環境を自然に作っています。また、カビの発生も防ぐ効果があります。
■桐の遠赤外線効果が大きい。
桐からはセラミックより多くの遠赤外線を放出しています。この効果が内部のサーモウールを刺激してさらなる効果増大に繋がっています。
【羊毛桐材をつかった商品】

<羊毛桐材の畳>
羊毛桐材がつくる空間には、穏やかな時間が流れます。
桐のもつ柔らかい表情は、日常生活のあらゆる場面で幸福感をもたらしてくれるでしょう。
羊毛桐材を使用した畳です。桐材の表面を畳のように加工しました。
冬は暖かく、夏はサラリと快適な空間を作り出します。
桐の床板の中にサーモウールを閉じ込めることで高い断熱効果と通気性を生み出し、結露防止や防カビ・防ダニ効果を高めました。
また羊毛桐材はその遠赤外線作用で断熱効果を高めると同時に”VOC”を除去します。
<羊毛桐材の床>
羊毛桐材のやさしい肌触りを「床」にしました。
防カビ・防ダニの効果を生み出し、何となく暖かくて、気持ちがいい、
普段、何気なく感じる心地よい感覚が生活を豊かにします。
<羊毛桐材のパーティション>
高さを3段階から選べるパーティションです。様々な空間・用途で使用していただけます。
また、横に並べるとカタチがつながるようデザインされています。
柔らかなゆったりした桐の空間を手に入れてみてはいかがでしょうか?

<羊毛桐材を使った椅子>




